先生に届くまで
桜「お邪魔します。」

先生の車に乗るのは二回目だ。
先生の運転してる姿かっこいい。
でも2日連続なんてラッキーだなー。
こんな機会逃したくない。

桜「先生?」


中田「ん?」

桜「またあの昨日行った公園に行きたいんですけど...」

中田「だーめ。俺仕事まだ残ってるから。またいつか連れてってやるから。」

残念。でもまた連れてってくれるって!!
その言葉が嬉しくてついにやけてしまう。

中田「野上。顔がにやついてるぞ。わかりやすいやつだな。」

先生は笑いながら私をばかにする。

桜「もー。先生ってば!意地悪すぎですっ!!」

私が怒ったふりして頬を膨らますと先生が指でツンツンしてきた。

中田「はは。ごめんごめん。ついいじめたくなるんだよ。」

先生とのドライブも後少しで終わってしまう。
私と先生の特別な時間。

でも私がはじめてなのかな?
そんなことないか...。
聞きたいけど勇気がでない。

先生と生徒という現実に戻される。
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