復讐霊～亮～

二人

千尋と亮は、健全な大学生カップルだった。
ごく一般的で平凡な日常に幸せを感じていた。

それは、とある春の日の出来事だった。
亮は、大学の帰り道交差点の信号待ちをしている時、５限目の授業を終えて疲れきっていた、ぼんやりと信号待ちをしていると遠くからトラックのライトが見えた。
そのライトは、だんだんと近づき。亮は、それに殺された。


そのとき、千尋は学生マンションの一角にいた。
部屋の鍵を開け、ワンルームマンションの一室に入り、バッグを置き、何となくテレビをつける。
他愛の無いニュースが淡々と流れていたが、速報で入ってきたそのニュースに目を奪われた。亮が、死んだ。トラックに、はねられて。