不良彼氏と胸キュン恋愛【完】
「花音ちゃん……具合でも悪いの?大丈夫?」


「あっ、うん。もう全然、大丈夫!!」


流星にキスされて倒れてここまで運ばれたなんて、恥ずかしくて杏ちゃんに言えないよ。


苦笑いを浮かべながら答えると、杏ちゃんは「よかった」と柔らかい笑みを浮かべた。


その優しい微笑みに、こっちまで笑顔になる。



杏ちゃんはあまり体が丈夫ではないらしく、よく学校を休む。


保健室にいることも珍しくない。


それなのに、テストではいつだって学年断トツ一位。


出席日数は危ないけれど、成績優秀で先生に絶対的な信頼を置かれていたりする。



< 102 / 503 >

この作品をシェア

pagetop