不良彼氏と胸キュン恋愛【完】
「もしかして、生理になっちゃった……?」


あたしがそう尋ねると、杏ちゃんは顔を真っ赤にしてコクコクと何度も頷いた。


「あのね……今日、アレを忘れちゃって……。だから、先生に貰おうと思ってたんだけど、いなくて……」


生理の時に必要な『アレ』。


薬以外に考えられるものと言ったら、生理用品。


「ちょっと待って。今、探してみるから」


保健室の中を一通り見渡してみたけど、ナプキンらしきものは見当たらない。


あたしは探すのを諦めて、杏ちゃんの方に向き直った。


確か、バッグの中に何個かナプキンが入っていたはず。


もし入っていなくても、誰かに貰って持ってきてあげよう。


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