不良彼氏と胸キュン恋愛【完】
「……うん。ありがと」
「花音がいて、よかったな」
「……うん」
杏ちゃんは目を細めて嬉しそうに頷く。
流星と杏ちゃんのやりとりを横目にあたしは首を傾げた。
あれ?二人って……知り合いなのかな?
何だか初対面とは思えないような……。
っていうか、流星が女の子に話し掛けるなんて珍しい。
「じゃあな」
「へっ?ちょっ……――!!流星!?」
すると、流星はあたしの頭をポンッと叩くと一人で保健室から出ていった。