不良彼氏と胸キュン恋愛【完】
「あぁ~!!思い出した。あの女の子って杏ちゃんだったんだね!」


「忘れてて当然だよ。だってもう1年も前の話だから……。でもね、あたしは一度も忘れたことがないんだよ……?」


「えっ?」


「……な、何でもない!!変なこと言って、ごめんね?」


「ううん、じゃあ、後でね」


杏ちゃんにほほ笑みかけて、保健室を出たあたしは、教室目指して走り出した。


杏ちゃんがどうして突然あんな話をしたのか。


ほんの少しだけ気になったけれど、あまり深く考えることはなかった。



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