不良彼氏と胸キュン恋愛【完】
「あれっ?智也……今日、お弁当じゃないんだ?」
「あぁ。母さん風邪ひいたらしくてさ。飯も作れない状況」
「嘘!?ホントに~?おばさん大丈夫なの!?」
智也のお母さんには昔からお世話になっていて。
心配になって思わず声を荒げると、智也はフッと柔らかい笑みを浮かべた。
「大したことないからそんなに心配すんなって」
「本当に……?何か困ったこととかあったら、いつでも言ってね?」
「分かった。ありがとう」
智也は小さく頷くと、あたしの頭をポンポンッと優しく叩く。