不良彼氏と胸キュン恋愛【完】
押しつけられた唇
「ねぇ、花音。いい加減、智也の気持ちに気付いてやんなよ」
食堂を出て渡り廊下を歩いている時、アミにそう言われたあたし。
思わず立ち止まって聞き返す。
「智也の気持ちって?」
「それは本人に聞いて?だけど、そろそろハッキリしないと、流星君とも智也ともギクシャクしちゃうよ」
「……ハッキリ……?」
流星とも智也ともギクシャクしちゃう……。
アミの言葉たちが頭の中をグルグルと回る。