不良彼氏と胸キュン恋愛【完】
「さすが花音。よく分かってるじゃん」


「もちろん。何年幼なじみやってると思ってるの~?」


あたしも智也も一人っ子で、近所に同い年くらいの子供が住んでいなかったから、あたし達はいつも一緒に遊んでた。


智也が戦隊ものの遊びをしたい時はあたしがそれに付き合って。


あたしがおままごとがしたい時は智也が付き合ってくれた。


小さい頃の思い出は、智也と一緒に遊んだことが多くを占めている。


兄弟が欲しかったあたしは、智也を本当の家族のように思っていた。


今だってこうして気兼ねなくお互いの家を行き来する。


こんな関係がずっとずっと続くものだと……、あたしは信じて疑わなかった。

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