不良彼氏と胸キュン恋愛【完】
波乱の展開
「ったく。智也がそんな暴走するなんて!!いくら好きとはいえ、無理矢理そういうことすんのは許せない!!」
調理実習の授業を終えて教室に戻る途中。
昨日の出来事を話すと、アミは眉間にシワを寄せて声を荒げた。
「でも……正直、智也だけのせいじゃないと思うんだ……。あたしがもっと早く智也の気持ちに気付いてたらって」
「だからって無理矢理キスしちゃダメでしょ!?」
「……うん。でも、智也のことだけを責められないよ……」
「花音が気にすることないって!!……あっ、見て!!流星君だっ!!」
アミの声に足元に落としていた視線を持ち上げる。
「あっ……」
廊下の端に流星達の姿が見えて思わずそう声を漏らした。