不良彼氏と胸キュン恋愛【完】
「あいつと昨日なんかあったんだろ。目、泳ぎすぎ」
流星は怪訝そうな表情を浮かべながらあたしの顔を覗き込む。
その時、バチッと至近距離でぶつかりあった視線。
茶色い瞳に見つめられると、どうしても動揺してしまう。
智也とのことを言った方がいいのか……
それとも、このまま隠し通したほうがいいのか。
昨日の食堂での出来事を思い出すとゾッとする。
二人が喧嘩し合っているところなんて、もう見たくない。
「えっと……う~ん……」
なんて答えたらいいのか分からずに言葉に詰まっていると、流星は「分かった」と小さく頷いた。