不良彼氏と胸キュン恋愛【完】
「一回目は見逃してやるよ。ただ、今度花音に手出したらただじゃおかねぇからな」
流星はゆっくりとした動作でしゃがみ込み、地面に座り込む智也と同じ視線になった。
低くドスのきいた声。
相手を威嚇するような鋭い視線。
流星の体中から漂う怒りのオーラに智也は顔をあげることはできなくて。
「無理矢理したことは……悪かった。でも、俺は花音が……――」
「お前の気持ちなんて知らねぇよ。つーか、お前は俺にどうしてほしいんだよ」
「……それは……」
「花音を譲ってくれとか、そういうことなわけ?」