不良彼氏と胸キュン恋愛【完】
第三章

キケンな黒い影


「……ハァ。まただ」


下駄箱の中から上履きを取り出して、深い溜息を吐く。


今日でいったい何回目だろう。


下駄箱の中に入っていた小石を手で払いながらふとそんなことを考える。


最初は思い過ごしかと思ったけど、そうじゃない。


だって今日は、上履きの中にまでギッシリと小石が詰め込まれていたから。

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