不良彼氏と胸キュン恋愛【完】
「っていうかさ、C組の美尋って子知ってる?」


「C組の……美尋?」


ミヒロ……みひろ、美尋……。


もしかして、この間、流星のことを校門で呼びとめたあの美尋ちゃん……?


「美尋ちゃんってちょっと派手な感じの子だよね?」


「そうそう。知ってたんだ?」


「うん」


「そっか。それなら話が早い。言おうかどうか本当は迷ったんだけど、やっぱり花音の為に話した方がいいと思って」


「……えっ?」


さっきまでふざけていたアミが真剣な表情を浮かべる。


あたしの為に話した方がいいこと……?


その途端、ドクンっと心臓が嫌な音を立てた。

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