不良彼氏と胸キュン恋愛【完】

本人を目の前にしてしまうと尻込みしちゃいそうだったから。


好意を寄せて何度も告白してくれた、隣のクラスの小高(こだか)君。


小高君のその気持ちはすごく嬉しい。


こんなあたしのことを好きになってくれて、本当にありがとう。


だけど、小高君の気持ちに応えてあげることはできなくて。


やんわりと何度も「付き合えない」って伝えたけど、彼はそれでも懲りずにアタックしてきて。


そして今日、あたしは心を鬼にして彼を突き離した。


それが彼の為にもなるって思ったから。


変に期待を持たせて優しくしたりあいまいな態度をとり続ければ、小高君を傷付けることになる。


それに、あたしには好きな人がいる。


ずっと前から、好きで好きでたまらない人。



それなのに……――。