不良彼氏と胸キュン恋愛【完】
「でも、花音は違った」


「へっ?」


あたしが違う……?


不思議になって首を傾げると、流星はほんの少しだけ表情を緩めた。


「杏が言ってたんだ。高校に入学したばっかりの頃『初めて友達になりたいって思える女の子ができた』って。あいつ、すげぇ嬉しそうだった」


「友達になりたい女の子?」


「そう。それが花音だ」


「えぇ!?あ、あたし!?ど、どうして!?」


どうして杏ちゃんはあたしと友達になりたいなんて思ってくれたんだろう。


ん~……何かあったっけ?


頭をフル回転させてみても、サッパリ分からなくて。


慌てるあたしを見て、流星はクスッと笑う。

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