不良彼氏と胸キュン恋愛【完】
首筋、鎖骨……そして……――。
「と、智也!!」
あたしは思わず大声でそう叫んだ。
その途端、流星の眉間には深い縦皺が刻み込まれる。
「なんで今、アイツの名前が出てくんだよ」
「えっと、あの……智也の誕生日も近いから、その……なんていうか、男の子ってどういうものを貰ったら嬉しいのかなぁ~とかって……」
「へぇ。ずいぶん、ただの幼なじみのこと考えてるんだな」
「えっ?アハハ……うん。幼なじみだから……」
『ただの幼なじみ』の部分だけ強調した流星。
その表情には明らかに不満の色が浮かんでいる。