不良彼氏と胸キュン恋愛【完】
俺はハァと息を吐くと、花音の震える体をそっと抱き締めた。
「……花音のせいじゃねぇよ。俺の問題」
「流星……」
「俺、バカだな。ヒロヤに嫉妬して、イライラするなんて」
「流星はバカなんかじゃないよ!!」
グリグリとおでこを俺の胸に押しつけながら首を左右に振る花音。
ギュッと抱きしめたら折れてしまいそうなくらい細い体。
首筋から漂う、甘い香り。
俺は花音を抱く腕の力を弱めると、花音の首の後ろに手を回す。
「お前のこと、他の男に見せたくない」
俺は花音の耳元でそっと囁くように言うと、花音の唇を奪った。