不良彼氏と胸キュン恋愛【完】
「そんな心配するなって。俺にはお前しか見えないから」
「流星……」
ヒロヤと喋る花音に嫉妬した俺と同じ気持ちを、花音も抱えているのかもしれない。
この時、ようやく気付いた。
花音の頭を撫でながらそう言うと、花音はそっと俺の首から腕を離す。
そして、おもむろに俺の唇にキスをした。
「……――流星、大好き!!」
一瞬だけ触れた唇。
少しだけ照れ臭そうにうつむく花音。
「もう、無理。我慢の限界」
花音の唇を奪いながら、花音をベッドに押し倒す。
「あっ、ちょっと……待って?」
「無理」
「りゅう……せい……」
「俺にキスした花音が悪い」
花音は途切れ途切れの声で俺の名前を呼ぶと、全てを受け入れるように俺の背中に腕を回した。