不良彼氏と胸キュン恋愛【完】
「モモちゃん、学校の帰り?」
「ううん!!今から友達の家に遊びに行くの」
「そっか。気をつけていくんだよ」
花音は目を細めて柔らかい笑みを浮かべると、ヒロヤの妹の頭を優しく撫でる。
すると、ヒロヤの妹は俺に視線を向けた。
「流星お兄ちゃん……この間、お礼言うの忘れちゃってごめんね。本当にありがとう!」
「お礼?」
「うん。流星お兄ちゃんがモモの給食費払ってくれたんでしょ?」
「給食費……?なんだそれ」
俺がヒロヤの妹の給食費を払った……?
そんなのありえない。
だけど、少し前、ヒロヤに5000円を渡された。
もしかすると、それと何か関係があるのかもしれない。