不良彼氏と胸キュン恋愛【完】
「お兄ちゃん、いつも言ってるの。流星お兄ちゃんほどカッコイイ男はいないって」
「……?」
「あっ、そうだ。お兄ちゃんからプレゼントもらった?あれね、モモもお小遣いから100円出したんだよ!!」
「プレゼント?」
「あれっ……?まだもらってないの?」
「あー……、明日もらう」
何となく誤魔化すと、ヒロヤの妹はニコッと笑った。
「流星お兄ちゃん、これからもお兄ちゃんと仲良くしてね!!」
「……あぁ」
「流星お兄ちゃんは、モモとお兄ちゃんのヒーローだから!」
さっきから話の意味を全く理解できない。
でも何故か、隣にいる花音に混乱している様子は見られない。
むしろどこか嬉しそうな表情を浮かべていて。
なんなんだよ。意味が分からない。
俺が考え込んでいる間に、ヒロヤの妹は「バイバイ」と手を振って歩きだした。