不良彼氏と胸キュン恋愛【完】
「……クソっ。アイツにやられた」
俺がアイツにハメられるなんて。
ヒロヤの勝ち誇った顔が頭に浮かぶ。
ムッとしながらそう呟くと、花音は俺の腕をギュッと掴んだ。
「ねぇ、流星……。また……言ってね?」
「何を?」
「愛してる……って」
「ったく。調子に乗るな」
「……さっきの台詞、録音しておきたかったなぁ」
ガッカリしながらそう言う花音。
「バーカ。言葉に出さなくても、俺はいつだってお前を愛してるよ」
「えっ!?い、今なんて?」
「もう言わない」
プイッと顔を背けると花音は「え~!!」と残念そうな声を上げた。