不良彼氏と胸キュン恋愛【完】
「……それがどうしたんだよ」


「はっきり答えろよ。付き合ってんの?」


「それは……――」


智也が視線を足元に下げた瞬間、智也の手が再び流星の手によって弾かれた。


「こいつ、俺が借りる」


智也の代わりに今度は流星があたしの腕を掴む。


「花音に何の用だよ!!」


「何だっていいだろ。花音はお前の女じゃないみたいだし」


「……クソッ!!」


悔しそうに唇をかみ締める智也とは対照的に、流星は余裕そうな表情で口の端をクイッと持ち上げる。



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