不良彼氏と胸キュン恋愛【完】
だけど、覚えてるなんて言えないよ。
流星とどんな顔をして喋ったらいいのか、分かんなくなっちゃうから。
でも、あたしのそんな心配をよそに流星はクスッと笑うなり、あたしの腕をグイッと引っ張った。
「キャッ……――!!」
その拍子で再びベッドの上で寝転ぶ形になったあたし。
「ちょっ……な、な、なっ!?」
「なぁ、こっち向けよ」
うまく言葉にならない。
その代わりに心臓が破裂しそうな位ドキドキと高鳴って、顔がカーッと熱くなる。