不良彼氏と胸キュン恋愛【完】
流星はそんなあたしの反応を楽しむように、クックと喉を鳴らして笑う。
その意地悪な笑みは信じられないくらいカッコよくて。
「頭が覚えてなくても、体が覚えてるかもな」
「ちょっ……あっ……!!ヤッ!!」
流星の長い指があたしの首筋を這う。
そしてそのまま頭の後ろまで到達すると、ゆっくりとした動作であたしの唇にキスをした。
流星の唇の温かい感触。
「んんっ……――!!」
やっぱり、夢じゃない。
息が続かなくなってわずかに唇を開くと、その間から何かが口の中に入ってきた。