―心―【短】


その後その男子と私は一切喋らなくなった。

・・・私もだけどその男子が一方的に私を避けていたから。

今更ながら謝りたいと思った。
でも違う女の子に告白もどきをしてて私より先に告白してきたから無理って言われたのを思い出すと
やっぱりどうしようもなく腹が立って・・・。


私の方が先に告白していたら・・・なんてズルい自分も居て、情けなくて、悲しくて・・・。


謝れないままだった。



おまけに振られたのに、悲しいのに、泣けなかった。

でもその男子を好きになったことは紛れもない事実だということは思い知らされた気がする。




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