浮気な彼



2人の唇が重なり、幸せだと思った


不意に、頭に激痛が走る



激痛とともに

記憶が流れ込んできた

色んな記憶

笑っている私がいる

泣いている私がいる

色々な私の姿

でもこの記憶は

私の中には無かったもの




これは

菊野くんから見たの私?

 



「雪乃.........?.....嫌、だったか....?」

「...........く..........の........くん」

思い出した

菊野くんへの気持ちも

想いも、全部

あぁ........。私大好きだったんだ

---------菊野くんの事が


私の目からは

涙がまた溢れてきた

菊野くんへの愛しさが涙となって私の頬を伝う




「..........菊野くん...........っ........」




私は名前を呼んだ


大好きな人の名前












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