浮気な彼
亜樹は私の頭を撫でて
『大丈夫。雪乃なら大丈夫だから』
と言ってくれた...........
美優は私の為に涙を流してくれた
『雪乃なんで一人で抱え込むの?友達でしょ?親友でしょ?もっと頼って??悲しいのは皆で分けよう?』
泣きながら必死に私への思いをぶつけてくれた
「ありっ..がとうっ.........ひっく.......ふえ....」
「雪乃ってこんなに泣き虫だったけ、」
「泣き虫じゃないっ、亜樹のばぁーかっ.....!!」
乱暴に目元を拭う
「泣きながら言われても.............ね?」
それでも涙は止まらなかった
「雪乃.......!.......これは亜樹なりの優しさなんだよ?」
「え.........?」
「本当は一番亜樹が怒ってたんだからね?一番雪乃の事大切に思ってくれてる人なんだよ?」
「っ........~~美優!!余計なこと言わない!!」
「亜樹っ..........ありがとぉ.......」
「また泣く、もう泣かないでよ.........もらい泣き........しちゃうでしょ?」
困った様に笑みを浮かべた亜樹の目尻には涙が溜まっていて
「美優も、亜樹も泣いてる........」
私の為、に
「「言ったでしょ?悲しいことは皆で分けるって」」
「うん、そうだね........ありがとっ!!」
ねぇ
私の為に泣いてくれる子が2人も居るんだよ?
幸せだよ、
この幸せも好きだけど
貴方の隣に居るときの幸せが私には必要なんだよ?