浮気な彼
勇気を、
「......雪乃」
隣の亜樹に名前を呼ばれて。
私は亜樹を見る
「何?亜樹」
学校の帰り道
美優と別れて亜樹と話しながら帰っている
「蓮くんと話してみれば?.....雪乃、の幸せ!」
「え.........っ、..」
最後の部分は耳にこっそりと囁いた
「..............っ、........でも」
思わず顔を歪めた
「蓮くんは雪乃の幸せを願ってるんだよ?」
そんな私とは対称的に亜樹は優しく微笑んで
そんな亜樹に私は応えるしかなかった
「..............分かった」
「それでよし、.........頑張って、雪乃は大丈夫.........でしょ?」
微笑んだまま亜樹は言った
「ありがとう......亜樹.........じゃあね」
そんな亜樹に私は微笑み返した
「.........ばいばい。.....」
いつもの様に私の背中を押して
応援してくれる亜樹
ありがとう
《雪乃。頑張れ...............》
これほど押してもらうと
がんばるしかない、
そう思った