浮気な彼
雪乃side
風が冷たい
重たい扉を開けると
風が頬を掠める
「.........」
まだ、来てないみたいだ
ほっと息を吐く
自分より先に来ていたら
どうしようかと思った。
トクンッと、胸が大きく鳴る
「..........」
まだ来ない..........
もう30分近く待ってる
「やっぱ、こないのかな??」
小さく呟くと
ギィーッと
重たい扉が開いた
「.............っ、!!」
「ごめん.........遅くなった」
「きく..........のっ、.....くん......」
貴方は来てくれた_________________