浮気な彼
「俺の所為で.......雪乃が........」
俺は自分を壊してしまいたいくらいだった
唇を噛み締め拳を作る
「おい!!蓮.......!!.......お前がそんな事したって何にもならねぇだろうが!!」
声を荒げた冬樹が俺の肩を強く掴む
「..........冬樹........」
「冬樹の言う通りよ。........それに蓮くんの所為じゃないから自分を責めたら駄目だと思う....雪乃はそんなの望まない」
「亜樹ちゃん.........」
そう言って柔らかく微笑む亜樹ちゃん
「ねぇ、蓮くん大丈夫だよ、雪乃は強い子だもん....!!.....蓮くんが一番知ってるはずだよ.......!!」
袖で涙を拭いながらも笑う美優ちゃん
「美優ちゃん.........」
「蓮..........雪乃ちゃんを信じて待とう........?」
「................ん.......」
そうだ
俺が何かしたって
雪乃が助かるわけではない
出来る事は
雪乃を信じて待つこと
それだけ