浮気な彼
俺は雪乃のお母さんお父さんにすべてを話して
雪乃が居る病室を出た
朝だった時間はもう夕方になり
夜を迎える準備をしていた
「蓮、そんな顔すんなって!.......お前の所為じゃねぇっていってんだろーが」
暗い表情の俺を慰めようとしてくれている冬樹
ありがとな冬樹
でもさ
今は自分を責めるしかねぇんだよ
雪乃が事故ったのは俺の所為だろ?
俺がデートに誘わなかったら
事故なんか起こらなかった
分かってる
雪乃が事故したのは不慮なんだ、だけど
自分を責めるしか出来ないことが
悔しかった
俺が雪乃にできること
《体は君のことを覚えてるみたいだけどね?》
ふと言葉が頭を過ぎる
君は俺を覚えてますか?