君への想い〔短編〕
「ゆっくり寝てろよな」

ずっと保健室で一緒にいたい。

「帰っていいよ。」

小さい声で言う未李を抱きしめてしまった。

「辛いんだから無理するなよ」

『ドンッ』

だけど…未李は俺を拒絶した…

「最低…」

何がだよ…

俺が顔を上げると未李はボロボロと泣いていた。

「彼女いるのにこんなことして…諦められなくなるよ…翔先輩なんて大嫌い!!」

そう言って保健室をでてしまった。

『翔先輩…』

その言葉が胸に突き刺さる。

彼女何ていない。

未李…気づいてくれよ…




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