君への想い〔短編〕
もっと近づきたい
「でねでね…」

未李は楽しそうに友達の話をしている。

俺はお前のことがもっと知りたいよ。

「翔お兄?どうしたの?大丈夫?」

「ん、大丈夫だよ。何?」

「もうすぐ翔お兄の誕生日でしょ?何欲しい?」

…未李がほしい。

何て言えないよな。

「何でもいい。」

ヤベッ冷たく言いすぎ…

未李の悲しい顔を見て胸が締め付けられる。

「あっ…いや…」

「そうだよね。翔お兄は好きな人と一緒にいたいよね…。じゃ、今年はプレゼントなし!」

無理に笑顔を作る未李に何も言えなかった…

俺が好きなのは未李、お前なんだよ。
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