銀河の流星
しかしその期待も、一瞬にして霧散する。

空一面を覆った白煙の中から。

「ぬっ!」

何本もの野太い触手が飛び出してくる!

その触手を右に左に飛翔しながら回避する流星。

白煙が晴れないうちに、星食みはヌッと異形を流星の前に現す。

その身には焼け焦げ一つ付いていない。

ミサイル並みの威力の狐火を何百と浴びていながら、彼は痛みすら感じていないようだった。

「流石は星を食らうものよな。図体に比例してしぶとい」

再び流星の右手に狐火が幾百と発生する。

それを撃たせまいと、星食みもまた幾つもの触手を流星に襲い掛からせる!

成層圏にまで達するのではないかという巨体でありながら、星食みの触手の動きは速い。

それぞれが意思を持つ大蛇のように、流星を絡め取ろうとうねる!

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