銀河の流星
銀の四尾。

その先端が全て星食みへと向けられる。

天狐や九尾の狐に限らず、狐霊という人外はその尾こそが力の源。

尾こそが武器であり、防御の要であり、神通力の基なのだ。

その尾を。

「最早手加減はせんぞ!」

流星は走らせる!

己の身長よりも長い四本の銀尾。

それが更に長大になって星食みへと伸びる!

星乃を抱いた時はあれ程柔らかく、温かく、優しかった毛並みが、星食みに相対した今は剣山のように鋭く硬く、何物をも貫通する刺々しさを持って迫る。

時には切れ味鋭い剣の如く。

時には貫いて止まらぬ尖った槍の如く。

時には両断して尚大地をも砕く力強い戦斧の如く。

流星の四尾は圧倒的な攻撃力を以って、星食みを殺傷した!

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