銀河の流星
そんな流星の思惑など知る由もなく。

「私は行くわ」

十分な休息をとった星乃は歩き出す。

「これから街に戻るんだけど、流星もどう?」

「いや」

流星は緩々と首を横に振る。

「俺はここにいる」

「そう…それじゃあ」

鮮やかな笑顔を残して歩み去っていく星乃を。

「さらばだ…風変わりな娘」

流星は無表情に見つめる。

ソラリスの風は、あくまで穏やかに流星の銀髪をなびかせていた…。






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