銀河の流星
タワーと同様に目を引く高層ビル群。

ソラリスは地球人類が居住するものの独自の国家の様相を呈しており、高層ビル群のひとつはソラリス政府の所有となっている。

ここでソラリス内での基本的な方針は決められていく。

とはいっても法律などは地球の一般的民主国家に沿ったものだし、人口1000万人程度の街が一つあるだけなので、それ程混乱をきたす事もない。

人間同士の犯罪よりも、未開の地に踏み入った事による危険生物との遭遇や遭難などのトラブルの方が遥かに多い。

それらによる死亡者、行方不明者の数は年間1万人以上。

政府はライセンス持ちの冒険家に救助スキルの習得も推奨しており、万が一要救助者を発見した場合は保護するように呼びかけている。

そんな多方面に活躍する冒険家の一部は『S級』と呼ばれ、S、A、B、C、Dの五つにランク付けされた中の最高峰に位置する。

あの高層ビル群の一つは、そんなS級冒険家の居住する場所。

年間数十億の収入を叩き出すS級冒険家が住むに相応しい超高級ホテル並みの居住スペースを、一人ワンフロア独占できるという。

ランクの低い星乃のような冒険家達の憧れでもあるのだ。

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