銀河の流星
が、それから幾らもしないうちに。

「よぉお嬢ちゃん、何してるんだい?」

「はい、私は食事を出来る場所を探しておりますの」

星乃の背後からポーラの声が聞こえてきた。

「そうなのか。じゃあおじさん達が君に食事をご馳走してやるよ」

「えっ?本当ですか?」

「ああ、何ならその後スイーツか何かも欲しければご馳走するし、街に詳しくないなら観光案内もしてあげよう」

「まぁまぁ、そんな事まで。何から何までご親切痛み入ります」

まるで疑う様子のないポーラの言葉。

星乃は思わず振り向く。

そこには5人の如何にも柄の悪そうな男達に囲まれたポーラの姿。

あの服装からすると、男達は三流の冒険家崩れのゴロツキだろうか。

ポーラよりも遥かに背の高い5人が幼いとも言える彼女を取り囲んでいる様は、一種のいかがわしささえ感じさせる。

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