銀河の流星
勿論、この声が聞こえるのはポーラだけ。

それを真実と確認する証拠は何もない。

だが、妙に彼女の言葉は信憑性があるように思えた。

星を深く傷つける者。

その結果、痛みに耐えかねて地震が起きる。

それが大きな痛みならば尚更だ。

やがてソラリスは激痛のあまり大きく暴れ、それがこの惑星に住む人々全てを危険に晒す。

「その痛みって一体…?」

「そこまでは私にも分かりませんの」

ポーラは緩々と首を横に振る。

「ですが」

顔を上げたポーラはそれまでとは全く違う、歳不相応とも言えるほどに凛々しい眼差しを見せた。

「それを知り、出来る限りの事をする…それが『星の巫女』として選ばれた私の使命だと思っておりますの」

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