銀河の流星
「よ、嫁っ!?」

こういう話に免疫はないのか。

星乃の顔が真っ赤に染まる。

「神の使いに拳を振るったかと思えば、未練など微塵も見せずに己の命をも差し出す。大した胆力だ。おまけに別嬪と来ている」

流星が顔を近づけたせいで、星乃は耳まで赤くなった。

「天狐の女房も十分に務まると思うが、どうだ?」

「な、な、な、何を…」

顔を背け、わざとらしく咳払いして恥じらいを誤魔化す星乃。

その背後で。

「挙式でしたら、私の教会が承りますの~」

傷の痛みもどこへやら。

二パッと笑ってポーラが言った。






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