銀河の流星
「それじゃあ…」

預けられたポーラを背負い、星乃は後ろ髪引かれる思いで歩き出す。

「また明日…ね」

「何だ、そんな顔をせずとも明日もまた会える」

柔らかく微笑む流星。

こんなに他人と離れ離れになる事が名残惜しいと思えるのは、星乃自身初めての事で戸惑っている。

(何この乙女チックな展開…これって恋って奴かしら…)

そんな事を思っているのがどうにも気恥ずかしく、星乃はさっさと流星から視線をそらしてしまう。

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