銀河の流星
この名残惜しさも明日の楽しみ。

別に今生の別れという訳ではない。

寂しさというのも恋の醍醐味といった所か。

恋愛初心者マークの星乃なりに、そんな風に消化して歩き出す。

いつもと同じ街並みが、どこか違って見える。

足取りもどこかフワフワと浮ついたような感覚。

こんな地球から遥か遠く離れた銀河の果てで、人類という奴は変わらず恋をして、愛を育み、その種を存続させていくのだ。

そう考えると、人間という生命は思いの他に生きる事に貪欲で、強かなのだと思ってしまう。

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