銀河の流星
滅びを誘うもの
アスファルトに蹲る星乃の周囲で、街は激しい揺れに見舞われていた。

「な…何ですの…?」

その揺れに、星乃に背負われて眠っていたポーラも目を覚ます。

建物が激しく揺れている。

ファーストフードの店で談笑していた男女。

その手の中にあるカップから、飲み物がこぼれ出た。

震度階級で言う所の『震度4』、中震という奴だ。

だがこの程度では揺れはおさまらない。

ビルのコンクリート壁に亀裂が走り、破片が地上に崩れ落ちた。

中心街から離れた場所にある海沿いの工業地帯。

その工場の煙突が崩壊するのが見えた。

震度5、強震だ。

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