銀河の流星
激震に耐え切れなくなった高層ビル。

その中程からポッキリと折れ、星乃達の頭上に降り注いできたのだ。

瞬く間に星乃とポーラを覆い尽くすビルの残骸、その巨大な影。

「え…」

現実離れしたその光景に立ち上がる事も、動く事も儘ならぬまま。

「何をやっている!」

むざむざ残骸の下敷きになりかけた星乃達を、銀色の毛に覆われた四本の尾が庇った。

尾はその先端を巨大な残骸に突き立てる!

それだけで10メートル以上はある巨大なコンクリートの残骸が粉砕され、破片が粉々に飛び散った。

「あ…」

顔を上げる星乃。

「無事か星乃、怪我はないか?」

そこには四本の尾を揺らす流星が立っていた。

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