銀河の流星
惑星の地中に潜伏し、まずは地中で大きく成長する。

そして成体になるとあのように地上に出てきて、今度は直接惑星の『生命』を吸い取る。

いわば惑星に寄生する生物。

それが流星が推測する、あの怪物の生態だった。

「言うなれば『星食み(ほしはみ)』…惑星を食って生きる生き物だ」

「そんな…っ!」

信じられない様子だが、そう考えればポーラが聞いた『惑星の声』も説明がつく。

星食みは、もしかしたら流星がソラリスにやってくる前からこの惑星に寄生し、徐々に成長していたのかもしれない。

これまで頻発していた地震は、いわばソラリスの『痛みによる身じろぎ』。

体内で星食みに暴れられる事により、苦痛を訴えていたのだ。

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