銀河の流星
「星食みの食事は、俺が尾で掘削する事など問題にならぬほどの苦痛をこの惑星に与える…」

苦々しい表情を浮かべ、流星が周囲を見渡す。

今も尚、降って湧いた災害に混乱する人々。

星食みのあの巨体だ。

吸収する養分の量も相当なものに違いない。

或いは樹海だけでなく、この惑星そのものをも枯渇させるほどに…。

「最早この惑星に先はないかも知れぬな…」

そう言って遠い目をする流星。

「……」

ポーラもまた、圧倒的な巨体を誇る星食みを前に視線を俯かせる。

しかし。

「ぬ!」

「あうっ?」

星乃が二人の頭を掴み。

「あれを見なさい!」

街の方へと強引に振り向かせた。

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