君と築く明日
かなりのスピードで砂漠を抜ける
「…ん?」
不意にレオンが呟く
「どうした?」
ナギルが聞くとレオンは無言で前を指差す
「…人間」
ナギルも気づいたようだ
レオンはそれの横にバイクを止め
それに近づく
「…意識がない。連れて行こう」
ナギルは少々驚いたような表情をした
「正気か?」
今まで、人に情けをかけることは早々なかったレオンが言うのだ
「…僕と同じ匂いがする」
それを聞いてナギルは納得したようだ