君と築く明日



かなりのスピードで砂漠を抜ける


「…ん?」


不意にレオンが呟く


「どうした?」


ナギルが聞くとレオンは無言で前を指差す

「…人間」


ナギルも気づいたようだ


レオンはそれの横にバイクを止め
それに近づく


「…意識がない。連れて行こう」


ナギルは少々驚いたような表情をした


「正気か?」


今まで、人に情けをかけることは早々なかったレオンが言うのだ


「…僕と同じ匂いがする」


それを聞いてナギルは納得したようだ


< 10 / 17 >

この作品をシェア

pagetop