隣の魔術師
魔術師
「ふわぁぁ…」

眠い…。

俺、桐波晴斗は今日進級し高校二年となる。

そして今は始業式。

緊迫感につつまれるこの状況、ここまで間抜けなあくびをしているのは俺ぐらいだろう。

思わずカクッと頭が動く。

やばい…。

俺はあたりを見回す。

あいにく俺の席は先生に目の付かれにくい中央だった。

よし、少しだけならばれないな…。

俺はゆっくり首を曲げた。

「それでは生徒代表挨拶…」

代表挨拶か…。

「生徒代表。桐波晴斗さん。」

へぇ…すげぇ俺。

……。

…。

「ん!?」





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