隣の魔術師
白ベースの壁に茶色い壁もついている。

造りはごく普通。

どこにでもありそうな平凡な家。

少し他の家と違うのは、父さん母さんが旅行好きで1人息子をおいてでかけるくらいだ。

俺にとっては「くらい」とは思わないのだが…。

まぁ、俺もその生活にはなれてきている。

「ただいま」

家に上がると階段を上り2階の自分の部屋まで行く。

ドアノブを回し開けると、

「あっ帰って来た!」

バタンっ

ドアを閉めて寄りかかるとさっきの出来事を整理する。

あれ?俺に女の子なんていたっけか?

しかもあんなコスプレ少女なんて出会ったこともないんですけど…

も一度確認したほうが…

そう思いドアノブに手をかけたとき、

「なんで、出て行っちゃうんですか!」

俺は勢いよくあいたドアに吹き飛ばされた。

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